神国に報ずるの覚悟

○神國に報ずるの覚悟

 日本国にっぽんこくは古来神国しんこくと称し、細矛くわしほこ千足国ちたるのくに豊葦原とよあしはらの瑞穂みづほ中国なかつくに磯輪垣しわがき秀妻国ほつまのくに、また豊秋津根別国とよあきつねわけのくに大八洲根別国おほやしまねわけのくに浦安国うらやすくに言霊ことたま天照国あまてるくに大倭国やまとのくに日本国ひのもとのくに、国の本國もとくになどしょうし、世界無比の神国であるから異邦いほうすぐれてたふときは言ふまでもない。
 寒暑かんしょ共にそのなかばを得て、地は南北にわたり、東西にまたがって、四方よも清海せいかいめぐらし、風土きよけく、土地肯沃かうよく五穀ごこく其他の作物は豊穣ほうじょうであり、山野さんや草木そうもく繁茂はんもし、果実よく熟して其味ことうるはし。金 銀 銅 てつ なまり すず 石炭のたぐいに至るまでも生産し、一切くる事なき天産自給の寶国ほうこくである。また人民の衆多しゅうたなるは面積比較上外国に数倍し、天賦てんぶの霊能日本魂やまとだましいあるをもって勇気、智量、慈愛、親睦の良質を惟神かむながら包蔵ほうぞうし平素清潔せいけつを好み、神祇しんぎ崇敬すうけいし、皇室をうやまたっとび、大義をおもんずる事はこの神域にせいけた神国神民の自然よりづる美徳である。 
 く日本国民は淳朴じゅんぼく質実で神勇しんゆう神膽しんたんあるが故に、日本の太古には天道てんどう地道ちどう人道じんどうなどの名称もなく、忠義孝貞こうていなどの名目もなく、ただただ神随かむながら言挙ことあげせぬ国として、不言ふげんおしえ無為むゐくわが、おのづかからおこなはれその行為の道に違反するものはすくなかったのである。大伴氏おほともうじ遠祖えんそ 天忍日命あめのおしひのみこと誓言せいげんにも『海かば水潜みづくかばね、山かば草生くさむす屍となりて、取りおさむる者なくともがういとはずして、大君おほぎみにこそ死なめのどには死なじかへりみはせじ』と言ひ、筑紫つくし防人さきもりとてあづまより賦役ふえきおもむ士兵いやしきものが、ぬかつるとも背に箭ははず、進むことありても退しりぞく事はさじと言ったごとく、君臣の大義、父子の親愛もおのづかそなはってゐたのである。
 しかるに世くだり、生民せいみん漸次ぜんじ数を増すに従って惟神かんながらの美風良俗次第にやぶれむとし、いつの教法なくては治まりがたくなったが為に、崇神すじん天皇の御宇ぎょうに至って和光わこう同塵どうじん的政策の必要にせまられ、これより次第に儒〔儒教〕佛〔仏教〕耶〔耶蘇/キリスト教〕等の外国におこったをしへを採り入れ、なほ近代に至っては西欧文明をも吸収して現在に及んでゐる。
 しかし、元来皇道こうどうは日本神国にそなはった宇宙の大道だいどうであって、天津あまつ日嗣ひつぎ天皇があめの下、四方よもの国を安国やすくにたいはけく治食しろしめき規範たるべきものであり、世界の人類をおさめ助け、善美なる言行げんこうはんを示し、国民はこの道に準拠して、かみ御一人の御尾前みをさきに仕へたてまつって、世界を経綸けいりんするの天職を遂行すべきものであって、決して外来の宗教説のごとく、未来の楽土を欲求し、救助を求め、万事哀願的にづるのとは全然其せんことにする。
 この皇道の宗家そうけたる皇国はおそれ多くも、皇祖の大御親神おほみおやがみ天之御中主あめのみなかぬしの大神おほかみ御實體ごじったい顕現けんげんであって、世界一切を具有したまふ神国なるが故に、皇祖の神勅しんちょくに依って世界一切の生民せいみんを同胞となし、天下統治の天職をばせ給ふ神聖不可犯ふかほんの、天津日嗣天皇が天壌無窮に鎮座あらせられ、下神民しもしんみんは、皇祖大神のさずけ給うた鋭心とごころ日本心やまとごころもって万世一系の皇運こううん扶翼ふよくたてまつるべき、天賦てんぶの使命を具有ぐゆうするのである。
 今やようやく天運循環して皇国は和光同塵の策をしりぞけ、その本来の聖なる天職使命を以て世界にしょすべきのときにたち到った。現今世道せどう暗澹あんたんとして人心じんしん日にすさむといへども、今にもあれ皇道の大本たいほん講明こうめいして以て神国神民しんみんの霊性に訴ふるときは、必然日本魂やまとだましいの發現しきたって天授てんじゅ神魂しんこんに復帰すべきは論をたない。かくなるときは我一われいちを以て実に異邦の百千万人にあたるにるのである。皇国の神民たるもの、よろしく皇道の大本たいほんに徹し、深き自覚と限りなき矜持きょうじを以て、神国を愛し神国にほうずるの覚悟がなければならぬ。世界の宗主国そうしゅこくたるわが日本神国を愛しまもることはすなわち世界人群物類を愛し護る所以ゆえんとなるのである。


テーマ : 心、意識、魂、生命、人間の可能性
ジャンル : 心と身体

プロフィール

真善美愛

Author:真善美愛
真善美愛まことと申します。東日本大震災の後、上野公園さんの『神言会-大本教神諭解説』に出会い、ぐちなお開祖・さぶろう聖師を通じてうしとら〔 艮 〕こんじんくにとこたちのみこと様に導かれます。それ以降、天の御先祖様(万軍の主、創造神)のお役に立ちたいと、良心神(個々の魂に宿る天帝の分魂、天照皇大御神)を奉じて活動しています。

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