昭和維新の途上

○昭和維新の途上

 今、日本は昭和しょうわ維新いしんの途上にある。明治維新でも二十三年の憲法発布の時まで基礎工事が手間取った位で、こんどの維新は時代が違ひ、世界的になってゐるから、なかなか簡単には運ばない。少しは気を長く落ち着いて考慮して進まねばならぬ。
 日本国民の代表者が、心境の変化を公言してゐるが、これはまことに現代日本人の代表的言辞げんじと見られる。時節の変化に応じて仕事をし、機に応じて千変万化の働きをすることは必要であるが、大切な至誠しせいの心は一貫して変化があってはならない。
 蒙古人の言ってゐることに、世界中をてつ黒蛇くろへびが取巻く時が来る、その時が来たら蒙古は草木まで物を言ふとある(※1)。草木のくさは昔から言ふ『民草たみくさ』の草であって、此日まで物も言はれない程萎靡いび衰頽すいたい沮喪そそうしてゐた人心がきかへった様に物を言ひ喜びにぎはふといふ意味であり、また山河さんか草木そうもくの末に至るまで救はれて元気づくといふ意味である。此の黒蛇と云ふのは、黒鐡くろがねを以て世界を取巻いて来た鉄道のことで、全世界に鉄道が一周する様な時代に、地上にこうせいしゅが現はれて人類の苦難を救ふとの豫言よげんである。
 先年日露講和の直後であったか、某国の鉄道王ハリマンと云ふ人が日本にやって来て、甘言かんげんを以て日本の元老を動かし、満蒙まんもうの鉄道の共同経営を約束し、それを米国から帰った小村全権が知って驚いて約束取消しの電報を打ったやうな騒ぎがあったが、これらも黒蛇が世界を取巻くさわぎの一つであった。
 斯ういふ風に、黒蛇が極東まで取巻いて世界を一周したのだから、もう豫言の日が来てゐるkとは確かであると思ふ。
 前にも述べた蒙古の六百六十六年後と曰ひ、またキリスト教でも六百六十六匹のけものといふのがあるが、あれにはいろいろ深い謎がこもってゐる(※2)。其一つは六六六といふ字に謎があるので、六は其字の形から見ても棟木むなぎはりと柱にあたる。それが中央と両端にあれば家が建つのである。つまり人の住む家なり、人類の住む家としての宇宙なりが、完成するの意味である。佛教でいふみろく弥勒(三六)の世が来るといふのに相当するのである。

(※1)
○「ミロクの世と物質文明」(昭和5年8月、月鏡)
 ミロクの世になれば、寝ながらにして地の中を通ることができ、空をも、また水中をも通ることができると言うてあるが、寝ながら通る地中というのは地下鉄道のことで、寝ながら通る空というのは飛行機、飛行船のこと、水の中を通るというのは潜水艦のことであって、いまがその豫言の出てきた時代なのである。
 また蒙古には、黒蛇くろへびが世界中を取り巻き、牛や馬が物言うときに、成吉斯汗ジンギスカンが再誕してわが国土を救う、という豫言があるが、それも現代のことである。
 すなわち黒蛇とは鉄道のことであり、牛馬ぎゅうばがもの言うというのは、人間がひどく堕落して狐狸こり牛馬などの容器になってくることをいうたものである。

(※2)
○「六百六十六の獣」(昭和2年4月、水鏡)
 バイブルに六百六十六のけだものという言葉があるが、それは三六みろく様に抵抗するということである。〔大本事件関係者〕の如きがそれである。もしその通りになったならば、宗教は滅びる。宗教が滅ぶれば、反乱が起こる。という字は、神と人とが開く、という字なので、すなわち"ヽ"はカミ、一はヒト、八は開くということである。


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プロフィール

真善美愛

Author:真善美愛
真善美愛まことと申します。東日本大震災の後、上野公園さんの『神言会-大本教神諭解説』に出会い、ぐちなお開祖・さぶろう聖師を通じてうしとら〔 艮 〕こんじんくにとこたちのみこと様に導かれます。それ以降、天の御先祖様(万軍の主、創造神)のお役に立ちたいと、良心神(個々の魂に宿る天帝の分魂、天照皇大御神)を奉じて活動しています。

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