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大本教開祖御傳記(7)

○開祖の寄行

 開祖神人しんじん感合ありし時よりたちまち言行一変して、俗眼者等これを発狂者と誤認するに至りたり。開祖る時広からぬ我邸内に萬年青おもと壹株ひとかぶを植え大聲おおごえを挙げ祝していわ
此所ここは世界の大元おほもとになる吉祥きっしょうの地なり。大本おほもとをしへを開くぞよ。」
と、隣人これを聞いて倍々ますます怪しみをかさね恐れて近附く者一人も無かりしが、る時開祖はハラン草十葉とよう曳来ひききたりて我邸内に植え、
東洋とうようとうよう)の破乱はらんたるって今これを滅却せむ。」
と熱湯をハランの根にそそぎ枯死せしめ以て東洋とうようの災害を救ふく務められたり。一書あるふみに曰く、を見ては必ずけいかいを聞ては必ずいましむ云々、すべて神明の所行しょぎょうは人心小智の窮知きゅうちし得る所にあらず。只つつみて神意に戻らざらむ事を努めざるべからざるなり。本居もとおり翁の玉鉾たまほこ百首に

 あやしきを あらじをいふは 世の中の
     あやしきをしらぬ しれ心かも

 しるといふはたれのしれものはかりくも
    世のことわりは底ひなきもの

 あやしきはこれの天地うべなうべな
    神代はことに あやしくなりけむ

 しらゆべき物ならなくに世の中の
    くしきことわり神ならずして

 或時は佛像ぶつぞうを持出て井戸端にて洗浄し
「仏法はやが神州しんしゅうの大本教に改めらるる時きたらむ、その前提として斯く仏像の塗物を脱落はぎおとすなり。」
 と云い、或時は家屋外に炬燵こたつやぐらを持出て其上に吉原枕を積み重ねあたか城廓じょうかくの形をよそお大呼たいこして曰く、
「正直なれ勤勉なれ信仰せよ忍耐せよ。神の御心にかなはばかかる城廓の内に住む身分ともならむ。」
 と村人に教示し給ふこと再三にして止まらざりしが、開祖はかくして日夜村人を訓戒されたるに偶々たまたま近隣に失火ありければ、すなわち開祖は大喝だいかつして、
「精神のわるひ村や不徳の家にはかかる災難の来るものぞ。世界の人民心を改めて神に従へ。今の世の人民の心ではだ火事位で無いぞよ、地震雷電あめ洪水起して天地の神のよりいましめあるぞよ」云々。
 れを聞きたる村人はもとより信ずる者とて一人も無くたちまち怪乱狂妄きょうぼう取るにたらざる妖婦の言とへんするあり、流言浮説いたづらに世人をまどわす空言くうげんあざけるあり、安寧あんねい秩序ちつじょに大害ありとすあり、ついには近隣なる安藤金助なるもの放火の嫌疑者として綾部警察署へ訴へいでたり。

 ああ開祖のけん過激にしっするの傾向ありと言え、はたして怪乱狂妄なるべきか。世俗をまどはす妖言ようげんなるか。古来聖哲せいてつをしへにも天の世をいましむるや、必ず天変地異疾病しっぺい戦争等の災禍さいかもってすとあり。余輩よはいここつつんで、皇国列聖賢皇けんこう詔勅しょうちょくを引証して開祖の言辞げんじの必ずしも怪乱狂妄ならず、流言浮説ならざるを証明せんとす。
 人皇にんおう十代 崇神すじん天皇は天災地変の屢々しばしば起るを見て政治の不良に帰したまひ、同天皇の七年二月に卜災ぼくさいのしょうくだし給へり。みことのりいわ

 みことのりしてのたまはく 昔日いむさきわが皇祖すめみおやおほひに天津あまつ日嗣ひつぎひらき給ひき、のちひじりわざ愈々いよいよ高くきみのりひろさかんなり、不意ゆくりなくいまか世にあた數々しばしば災害わざわいあらむことを、おそらくはみかどに善き政事まつりごとふしてとが神祇かむたちうくるや、神辺うらべをほせてもっさわりを致すのことのよしを極めざらむ

 人皇にんをう第三十三代 推古すいこ天皇の十五年二月神祇しんぎを祭祀するのみことのりくだし玉ひし時のことばいわ

 われ聞之きくに曩日むかしわが皇祖すめみおや天皇すめらみことたちの世ををさめ玉へること あめせぐくまりつちぬきあししてあつ神祇かみたちゐやまあまねく山川やまかはを祀りてはるか乾坤あめつちかよはす、これを以て陰陽ゐんよう開きやわらひで造化なしつくること共に調ととのへり、今が世にあたりて神祇かむたちゐやままつることあにおこたことあらむ、故に群臣まらちぎみたち為に心をつくしてよろしく神祇をおがまつし。

 右のほか天災地異に対し列聖の神祇に祈願したまひて災害を除去し玉ひし例証は枚挙にいとま無し 只茲ただここには参考として二つの例をげたるのみ。


 安藤なにがしの訴へは恐怖戦慄の余り 「先夜の出火は必ず出口直の所為しょるなるべし、彼は前後を辡知べんぢせざる全狂外まるきちがいなり、一時も早く警察に拘留をはねばかかる狂人が何時如何いかなる椿事ちんじ惹起ひきおこすもはかがたし、村内は夜中安眠することもあたはず」 と虚実交々こもごもべ立てたり。即時に警史四名は開祖の宅に出張し有無を言はせず引致ゐんらせんとしたりかば、開祖は
「身に寸毫すんごうも悪事をしたる覚え無ければ警察へ出頭するの必用なし、しかし嫌疑とあらば出頭の上辯解べんかいせん、しばらく神にうかが猶予あれ」
と言はせも果てず国谷刑事ほか三人は何の容赦もなく一枚の戸板に開祖をかつぎ上げ連れ帰らむとす。警吏怪しんで曰く
「一人の婦人にしては非常に重量あり」
と。開祖は満面に笑をたたえて曰く
わらわ一人にあらず。神明と共にあり、さぞ重からむ」
と。たちまち警察署にいたれるに署長出て開祖を尋問すらく。
「先夜失火ありし家の者になんじは何か怨恨はあらざりしか、又憎悪の念慮ねんりょは無かりしか」
と。開祖答えて曰く
わらわは天下広しといへどいまだ一人として憎し怨めしと思いしこと無し。妾は天下の蒼生ひとびとことごとく愛せむと欲する而已のみ。妾今やいまはしき放火の嫌疑に依りて此所に引致されたり、されど天道は公平無私なり、やがて青天白日の身とならむ。妾が言うべき言葉は最早つききたり」
泰然たいぜん自若じじゃくごうも恐怖の色無かりしが、署長は一応取調べのむまではと新たに建てられたる留置所に開祖を投じたり。開祖は余りの無実に憤慨して署員の手よりは一腕の飯も一点の茶も水も採らずほとんど三日間絶食絶飲せられしが、元来一点の身にやましきところ無ければ嫌疑はたちまち晴れて放免され玉へり。


テーマ : 心に響く言葉・メッセージ
ジャンル : 心と身体

プロフィール

真善美愛

Author:真善美愛
真善美愛まことと申します。東日本大震災の後、上野公園さんの『神言会-大本教神諭解説』に出会い、ぐちなお開祖・さぶろう聖師を通じてうしとら〔 艮 〕こんじんくにとこたちのみこと様に導かれます。それ以降、天の御先祖様(万軍の主、創造神)のお役に立ちたいと、良心神(個々の魂に宿る天帝の分魂、天照皇大御神)を奉じて活動しています。

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