大本神歌

☆『大本神歌』

(一)
しののめそらかがや天津日あまつひの、とよさかのぼかみくにめぐらすはらとつくにいくさせめがたき、かみつくりしくわしほこ千足ちたるくにたたへしは、むかしゆめりにけり。いま世界せかいくにぐには、御國みくにまさりてつはものを、うみそこにもおほぞらも、地上ちじゃう地中ちちゅうえらく、そならはしくばりつ、やがてはらすあめの、かずよりおほづちに、たれくだかれかはの、憂瀬うきせわたくにたみの、すゑふかあはれみて、明治めいじの二十五年より、つゆたまやいばにも、むかひてちをらせつつ、なおとつくにしうらいを、いましめさとさまざまと、かみ出口いつきくちびらき、らせたまへどとこやみの、こころそらあだぐもり、いそかぜききながし、いまいままでうまみみかぜごとひとごころ、アア如何いかにせんつちのゑの、うまはるなつあきけ、こころあらなみの、なかただよくるしみは、かみならぬよしも、なくすがる神のまへみなそこくぐあだぶねと、御空みそらとどろくとりふねの、しこすさびになやまされ、みなりにまどふ、すゑあはれなる。

(二)
れんごうくに味方みかたいままでは、なりつくせしくにの、惡魔邪神まがつのかみりん、モウいちりんぎはに、はたかへすとしらつゆの、そのふるまひ非義ひぎ非道ひどうは、すべての計画しぐみくるはせて、戦争いくさはじめ、ながびきわた西にしそらくろくもるゝひまく、ひと気儘きままほうだい印度いんどうみかすり、ここにもふか經綸しぐみし、つづいてうらじほ日本にほんかいわがものがほてうりょうし、卜ントン拍子びゃうしして、かみ御国みくにおびやかし、モウいき鳴戸なるとなだうずたけあらなみに、おほぶねぶねのこく、そこ藻屑もくずほろぶるも、あや高天たかまたかく、そらそびえしことたまてんすゐむすびたる、いづ殿とののぼり、ちからかぎこえかぎり、ことたまいさをしに、しことりふね いくさぶねみなぞこくぐあだふねも、みなれぞれにほろせ、かげをもめぬみじめさに、曲津まがついくさをののきて、したがつかきたを、まつうめとのおほもとに、世界せかいすくうしとらの、かみ稜威みいづたふとけれ。

(三)
あや高天たかまあらはれし、くにとこたちおほかみの、神諭みことかしこみつつしみて、いづ御魂みたまあらはれし、をしへ御親みおやかみことに、にっしんかんたたかひは、演劇しばいたとえていちばんそう日露にちろせんそうばんそうさんばんそうこのたびの、五年にわたりし世界せかいせんりうあひつちのゑの、うまとしよりほん舞臺ぶたい、いよいよしょだんあひれば、西せんはなみちと、さだめて曲津まがつかみちからかぎつくし、工夫くふうらしかみくにを、ひとのみせんときたり、あまとりふねそらひ、あづまそらくるひ、ここだんまくく。さんだんいよいよひらときさんぜんねんむかしより、くに御祖みおやえらまれし、身魂みたまあつまおほもとの、かみつかえしかみびとが、御祖みおやかみたまひたる、日本やまとごころおこし、いづ雄猛おたけたけび、いづ身魂みたまげんすゐに、みづ身魂みたまかんに、なほ御魂みたまたてし、なん猶豫いうよあらみたまばくれつだんいさく、かみいくさくしみたましき勲功いさほことたまの、あまくにさちみたまことむけやはにぎみたまたまたすけのいちじるく、とどろ御代みよまつの、四十有よそまりやついく御魂みたまことたまのやしづまりて、くにぐにあめしたをさめてここはやふる神代かみよながらの祭政一致まつりごとひらはじめてもとの、現津あきつ御神みかみたてまつる、常磐ときは御代みよたのしけれ。

(四)
カラ国のあめみなぎむらくもも、ほうえん弾雨だんうはれわたり、しゅごうるなれば、御国みくにさちなれど、かさなりし、いとのもつれのいやしげく、とくよしなき小田巻おだまきの、かへしつゝほどに、あづまそらにもつれて、退くに退ひかれぬ破目はめり、いよいよ出帥いくさときは、五十おく軍資ぐんしをば、ひととせたたつかに、えんさんせうだい惨事さんじきょまんせいれいつちくわし、のうこうしょうこくほんも、次第しだい次第におとろヘて、青菜あおなしほそのごとく、彼方あなた此方こなたためいきを、思案しあんくれかねしん退たいここきはまりて、あめはいつちし、うろたへさわぐよわむしの、カラの身魂みたまおのづから、あらはれくるあはれさよ。れど日本にほん千早ちはやふるかみまもりしときぐにくにくにうづくにかみ表面おもてれまして、御国みくにまもたまひつつ、世界せかいすくたまヘども、だまだこころゆるされぬ、ひとつのくに御空みそらより、あめひと時雨しぐれこがらしさへもくははりて、やま紅葉もみぢはも、なくりて小男鹿さをしかの、こえたつやまかみのまにまにツのの、やまふもとたつやかたあつまますがみがみの、あつめぐみにかへす、からくれなゐ楓葉もみじはの、もと姿すがたけれ。

(大正六年十二月一日・「神霊界」大正七年二月号)




○シベリヤ線(『新月の光、下』65ページ)
 『瑞能神歌』(大本神歌)〔三〕に「いよいよしょだんあひれば西せんはなみち」のシベリアせんとあるのは、アラスカ、シベリヤ、モスコー線のことで、シベリアてつどうのことではない。もうえい内閣情報局総裁もいっていた。それならば鉄路てつろとか線路せんろとかくのである。昭和十六年十二月八日からしょだんひらかれたのである。あまとりふねそらおほひ、あずまそらくるひ、ここにだんまくく」とあって、つぎに「さんだんいよいよひらとき 三千余年のむかしより、くに御祖みおやえらまれし、身魂みたまあつまおほもとの……」とあって途中とちゅう(二段目)がいてないのは、あまり悲惨ひさんだからである。(昭和十八年三月十三日午後一時乃至三時)


☆昭和七年を想ふ

○昭和七年の感想、出来事をまともに話したら、世人は屹度きっと吃驚びっくりするだらう。あるいは私を狂人視するのであらう。日本も極東事変も各植民地、国と国、民族と民族間に軋轢あつれきや忌はしい闘争が演ぜられるであらう。もちろん産業、経済、思想、政治、一切の世相、内治の上にも大變動だいへんどうは免れぬ。で国民はこの場合腹帯はらおびを緊き締めて、この難局に善処するの覚悟がなくてはならぬ。日本も一時は悲境に立つにしても結局は天佑神助てんゆうしんじょによって、九分九厘の所でてのひらを覆すやうに最後の勝利者になれる。

○つまり日本を助けることは世界人類を助けることに帰着する。何故ならば日本は世界の元津國もとつくにであり世界の親國おやぐにであるから、日本が潰れるとなると世界もともに潰れてしまふ。日本の国難を打破して世界の平和、人類の幸福を促進せむとせば、満蒙まんもうに於ける日本の権益を十分に確保せねばならぬ、満州事変なぞは芝居に例へる三番叟さんばんそうで段々花道から本舞台に入る。 大正六年の大本神歌に『日清間の戦ひは、演劇に譬へて一番臾、日露戦争が二番叟、三番叟がこのたびの、五年にわたりし世界戦、竜虎相うつつちのえの、うまの年より本舞台、いよいよ初段と相成れば、西伯利亜線しべりあせんを花道と、定めて攻め来る曲津神』とは今度のことだ。 戊の午のとしに起るハズだった芝居は十二年延びてゐる。コレからお筆先通り一分一厘違いなく出て来る。露西亜ロシアは今盛んに軍備の拡張につとめてゐいる。油断は大敵だ。

○これと反対に、英国はズルイから成るだけ兵を動かさないで、日本を胡麻化ごまかさうとしてゐる。米国のつのは?、?年の後だ。国際連盟なぞは、世界各国の国魂を混茶ごっちゃにさしてかえって紛糾させるばかり、正義仁道とか国際信義なぞは権力や暴力の前には通らない。理事会の如きは大正十年事件の大本疑獄そっくりだ。支那しなが加藤確治で原告側になり、日本が大本の立場になって被告である。そして十二箇国の理事国と亜米利加アメリカが裁判官の役目で日本をさばく。要するに軍縮平和、国際会議のごときものは自国本位のもので、神意の国会開きでなくては、真の平和は地上に招来されぬ。どうせ英米西えべす大国が一肚になって日本をいぢめるであらう。本年から混乱が続き、本当に世界が安穏になるには、一九三七年後であらう。

○満蒙は美貌よき乙女のやうな所とて、列国が流目を遣ってゐる。一人娘に婿むこ八人と言ふが、このお満さんには十三人からの聟候補がゐる。蒙古もうこは日本の十八倍、満洲の束四省は日本の四倍の面積を有し、天産自給の地だ。ゆえに此処ここにシツカリ国家が建設され、立派な統治がかれたら東洋の平和は愚か世界の幸福が確保されるのだ。で私は大正十三年大本事件の最中、身は責附でありながら積年の宿望みと使命を果たすため、一身を挺して君国に殉ずるの大決心をもって、万難を排し、三人の従者を犬、猿、雉子きじにたとへ、みづから桃太郎になった気で蒙古入をした。当時往年の宗社党ペプチヤツプの秘将盧占魁ろせんかい中将蒙古大庫倫を征服し尭名を馳せたが失脚し張作霖ちょうさくりんの客分となってゐたので、これと語らいひ張の諒解りょうかいを得てこれを上将軍として決行した。もとより日本政府には何等のかかはりが無いので、縦横無碍に馳駆したが、結果は失敗し、盧上将は斃れ、私はパインタラから這々ほうほうていのがれた。

○満蒙の紳民間には、宣統帝せんとうてい〔愛新覚羅溥儀〕を擁立して独立国を建設しようと企ててゐる。宣統帝の起ち上るのも今が汐時であらう、明光帝国の名称は事燮前から屡々しばしば支那の要人に会った時すすめてゐた。マア私が名附親とでも云はうか。ついでに述べて置くが、大本の立揚だ。大本は武器は持たない。破壊の役目でなくて、その方は他にある。大本は修理固成すなわち世界の立直しをするのが神から授かった大使命だ。此の目的の下に昭和青年会は立直した。青年の奮起、それは二三年の後になるやも知れぬ。



テーマ : 心に響く言葉・メッセージ
ジャンル : 心と身体

プロフィール

真善美愛

Author:真善美愛
真善美愛まことと申します。東日本大震災の後、上野公園さんの『神言会-大本教神諭解説』に出会い、ぐちなお開祖・さぶろう聖師を通じてうしとら〔 艮 〕こんじんくにとこたちのみこと様に導かれます。それ以降、天の御先祖様(万軍の主、創造神)のお役に立ちたいと、良心神(個々の魂に宿る天帝の分魂、天照皇大御神)を奉じて活動しています。

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