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出口澄「不沈の六十年」

○出口すみ子「浮沈の六十年」(教示集-昭和27年2月)

 昔の時代のことを考えてみると、そのころ思うてもいなかったことが、このごろになって、どえらいことやということがわかってきます。とにかく、これからますますわかってくると思いますが、艮の金神様の因縁を世界から現しに来る、どえらい仕組です。
 ご開祖は、よく夜中に起きて、あっちこっち村中を歩きまわっていられましたが、これは世界の仕組の型をしていられたのだと思います。(綾部)本宮村から馬場の方に行ったり、西原の方に行ったり、鷹の巣に行ったり、そんなことばかりしていられました。夜中にえらい勢いで帰って来られ、何か神様とぶつぶつ問答をしていられることもありました。
 あるとき、どこから取って来られたのか知らんが、おもと(万年青)をたくさん持って帰られ、朝になって外を見ると、松の根元に植えてあり、おもとのそばにこれもどこから持って来られたのか、葉蘭も植えてありました。これや「世の大本」になるということと、世の中が乱れて「人がばらけつ」になるということとの、二つの型を示されたのでしょう。
 初めは、暗い、小さな家の床の間の前に御開祖が座っていられ、またはあおむけになって寝られながら、神様と話をしていられるというようなことで、本当にしょぼしょぼしたものでした。時々夜中に、床の間の前で、木を積んだり、くずしたりしていられました。おたずねすると、「今にお宮の御普請ばかりせねばならにょうになるので、神様がお宮を造る型をさせなさるのや」と言われ、また、「こんなことをしているのを、人に見られると笑われるので、夜中にしているのや」とも言われました。
 西町の大槻鹿蔵のところと私の方とは深い因縁があって、善と悪との型でした。西町は悪で、世を乱した方の系統、御開祖の方は、三千年の間世に落とされた方の系統です。警察の牢から出されて今度は座敷牢に入れられなさったが、御開祖もしまいに腹が立ち、神様に向かって「あなたの言うことはもう聞きません。大きなことばかり言うて、しまいにこんな所に入れられて……もう死にます」と、本当に死ぬつもりで、襟をほどきかけたら、神様が、「死んだら、こことはもう一つ辛いぞよ。しばらく辛抱せい」と言われる。「そんならいつになったら出られますか」と聞くと、「有明の月を待ちわびるぞよ」と言われたそうですが、ある日、大槻鹿蔵が、後ろに綱を隠してやって来た。御開祖が暴れたら、くくろうと思っていたのです。「母さん[注:鹿造は直開祖長女“米”と結婚。つまり義理の息子]、お前この家を売ることを承知して印を捺したら出してやる」「いつでも印形捺すから出してくれ」と言われて、久しぶりで牢から出してもらったが、その日がちょうど有明の月やったそうです。「お澄も八木[注:直開祖三女・福島久子宅]におるから、あんたも八木に行きな」と鹿造に言われ、家も道具もみな売られて、それから七年の間住居が無かったということは、艮の金神が三千年の間世に落とされて流浪された、その大きな型をさせられたことと思います。どんな貧乏をしても、住む所が無いということはない。たとえ三畳か四畳でもあるものです。その時は全く親も子も散り散りバラバラになってしまったのです。

 明治三十二年に先生(王仁三郎聖師)が来られて、それからどんどん信者もできてきましたが、三十四年から御開祖と先生との間に、戦いの型が始まりました。経と緯の固まらぬうちでこれからの戦いが大変でした。高天原の昔の神界の雛型であり、またちょうど今の世界の争いの型でもあったでしょう。夜昼なしで、今まで仲良う話していたと思うと、にわかに両方が神がかりになって「世を乱した」とか「世を盗む」とかいって、どえらい勢いで喧嘩が始まる。また役員も二派にわかれて、一方は御開祖のところへ先生の悪口を告げにゆく、一方は先生の方へ来て告げ口をする。中に立って、私はかわいそうに、随分苦労しました。
 苦労といえば、この六十年の間に、谷底へ落ちたり上ったり、幾度繰り返したか知れませんが、大正十年頃からこちらよりも、昔の苦労の方が私には辛かった。私の苦節は一人も味方がないのです。普請一つにしても、信者はなし、金はなし。力になるのは梅田さんだけでしたが、この人も思うようにはできなくなり、普請はできた金はなし、他の役員に言うても、「それ見たか、変性女子[注:王仁三郎聖師]のすることはあんなものじゃ」と笑われるだけですから人には言えず、先生は普請の指図をしておいて、できあがる時分には居らん。「神さんが建ていと言われるから建てたのじゃ、金のことなんか知らんわい」という調子です。私一人が苦労して、しまいには小便に血が出て来て、真っ赤になったこともあります。しかし、結局は神様が、何もかも具合よくしてくださいました。


テーマ : 心に響く言葉・メッセージ
ジャンル : 心と身体

プロフィール

真善美愛

Author:真善美愛
真善美愛まことと申します。東日本大震災の後、上野公園さんの『神言会-大本教神諭解説』に出会い、ぐちなお開祖・さぶろう聖師を通じてうしとら〔 艮 〕こんじんくにとこたちのみこと様に導かれます。それ以降、天の御先祖様(万軍の主、創造神)のお役に立ちたいと、良心神(個々の魂に宿る天帝の分魂、天照皇大御神)を奉じて活動しています。

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