出口王仁三郎聖師と出口日出麿師を囲む座談会/第三回 国家の将来

☆出口王仁三郎聖師と出口日出麿師を囲む座談会/第三回 国家の将来
時:昭和6年4月27日夜 所:亀岡天恩郷明光殿
井上荘三郎 中井勒 岡村鮮三 高見範雄 林英春 杉田淑子 速記:西村保男 小山安暉


高見「皆さん青年の使命、国家の将来にいてう思はれますか…岡村さん、さっきから黙ってゐるが、一つ意見を吐いたらどうです」
岡村「俺には何にも判らんがのー」
(一同笑)
中井「結局青年が先頭に立って、どんどんやらなければいかんね。棺桶に片足つっ込んでゐる様な者じゃ駄目だ。それに大本にしてみても、青年の指導者は聖師様で、聖師様をおいて他に絶体に青年の指導者はない。これは当然過ぎる事なんだ。が然しこの当然の事が今は当然として行はれてゐない。従ってだ、俺は大本の前途を心配するね。」
高見「それはそうだが一概に云はれん……おさへれば圧へる程反動力と云ふものが出て来る」
中井「そうだ、良い方へ反動するといいんだが、手も足も出んやうにしては芽の生え様がない。また圧へられると反動力すら失ってペコペコ頭ばかり下げる犬の様な奴ばかりで實にいやだ」
林 「左傾分子でもだね。凄い弾圧力を持ってゐる。ところでその法の網をくぐって行かうとしても真直まっすぐに行かれない。行けば必ずやられるに決ってゐる……それからェーと、国家の将事はどうなるんやったかいな」
(笑声)
聖師「国家の将来なんてチャンと御筆先〔大本神諭〕に書いてあるじゃないか。読んだら判るわい」
林 「読んで分る様だといいんですが、それがどうもハッキリ判り兼ねまして・・・」
聖師「御筆先にちゃんと皆出ている。あの筆先と云うものは実に尖端なハイカラものや、解釈の仕様にっては、左傾かしらと思われる様な事もある。ますかけ引きならす』(※1)とか『世界にある事は皆神が表に出る足場』(※2)だとも書いてある。神様と云ふお方は時に反間苦肉の策をやられる。神様も決して正直ばかりではない。世の中を救はうと思われると種々の策をやられる。反宗教運動等も、その為に神さんがさしているのだとも見られる。何もさう心配するな。『神の道の取次とりつぎはつらくなるぞよ』(※3)とあるが、今からは余程しっかりせんならん。とどめに神が出てやる』(※4)とも書いてある。大本の青年は神さんが天晴あっぱれ世に出られるまでの御用や。艮に神が出て来るまでの、つまり云ふたら保護する所の青年は垣じゃ。それになったら良いと思ふ」

(中略)-この間速記不明

中井「大本の事は世間へうつり世間の事は大本にうつるとありますが、今の大本もそれと仝じ事が云へますなア」
聖師「うん。昔は大分そうやった。今も多少はうつってゐるが、今頃うつるのは総ておくれてゐるのや」
林 「大体大本の人は聖師様が『尖端』を切れと云っても小も切ってゐないのですなァ」
聖師「つまらん奴に尖端せんたんを切らしたら阿呆どもが何をやるか判らんやないか(笑声) ろくでなしが尖端を切ったら何処どこへ連れて行くやら判らん。盲目が杖をついてゐる様なものだから、そんな者に尖端を切らせておいたら溝へドサンと落されてしまう」
(一同腹をかかへて笑ふ。)
林 「年老は大体臆病ですなァ」
聖師「年寄はいつも後に手を廻して『マアマア』と云ふ考へでゐるから自然に臆病になるのや。俺は臆柄にはならんが、大底年が寄ると臆病になるもんや」
林 「年寄りってそんなもんですかなァ」
聖師「深ふ考へたら臆病になる。けれど考へぬと云ふ訳にはいかぬ。そこは中庸をいかなければいかん」
中井「つまり老人は賢しこ過ぎるんですなァ」
聖師「賢いんじゃない、引込思案なんだ。だから余計尖端は中々切れないのや……の頃 断然々々と云ふ言葉があるが、あれは筆先のトコトン(※5)と云ふ言葉と同じやね。あの鳥羽〔伏見〕の戦ひの時に『宮さん宮さん おんの前にヒラヒラするのはなんぢゃいな あーれは朝敵征伐せよとのにしきの御旗ぢゃ知らないかトコトンヤレトンヤレナ』と云ふ軍歌がはやったが、あの『トコトンヤレトンヤレナ』と云ふ言葉は、あれは『トコロンやれ、とことんやれ』と云ふ事で『断然やれ』と云ふ事なんやぜ」
林 「明治維新の志士は実際よくやりましたねぇ、今の世の中にはとてもあんな熱のある偉大な青年達はありませんなァ」
聖師「明治維新のあの大業でも五十人位でやったんだが本当にやった人間はタッタ二十人程しかなかったのだ。あれは全く団結がよく出来てゐたからなんだ。その二十人の力が徳川三百年のいしずえを破ったのだから……。
 西郷南洲〔西郷隆盛〕が二十人の者を一つにした為めや。
 あの四十七士と、この二十人だけが歴史にのこってゐるもので団結の為に仕事をやり通したのみで他には一つもそんなのはないのやでよ……ある人が俺にこう云ふ事を云った。『大本の人は皆あんたに生命を投げ出してついてゐる、全国に何百万ゐるか知れない。あんたの命令は善かれ悪しかれとても大きな結果を生む……』と云ってゐた。団結の力は大きいからなァ。
 お前、ロシアの革命でも二十人は居らなかったのやでよ。本当にやった者は二・三人しかあらへん。その二・三人の人の団結の力で今のソヴェートロシアが出来たのやからそれは見方によっては大本の力はどんなにあるか判らんからのう。
 三人世の元と云ふが、どんな仕事でも本当の者は三人でよいのや、教祖はん〔出口直開祖〕は『一人の事を知った者が出て来たら』……とその一人を待って居なさった。その一人が出て来たらの事は成就すると云ってゐられたのだ」
(一座寂として声なし)
林 「有難う御座いました。では一寸一プクさしていただきませう」

○『十六ミリと神劇』
林 「聖師様、この大本に十六ミリ位ないと云ふのはいけないと思ひます。文書や普通写真も一つの記録になりますが生きた記録を後世に残すにはやはり活動写真以外にはないと思ひます。御作品展の後で映写しても層一層の効果があると思ひますし、旅行されたりした時の記録はシネマを於いて他にないと云ってもいいだろうと思ひます。如何ですか、一つ準備して頂いて記録映画としてのこされる様にされたら…皆の意見はどうだい」
一同「大賛成だね」
中井「それは大いに必要があると思ふ」
林 「千円あれば大体一通りはととのひます。それに十六ミリでしたら、天然色も或る程度まで自由ですし、経済的にもスタンダードの四分の一ですみますしこれが一番いいかと思ひます。初めの内は日活の人にたのんで技術的方面を教へてもらひ乍らこちらでおぼえたらいいのですし方法はいくらでもありますから…」
聖師「ヨシ考へといてやろう」
一同「よろしく御願ひします」
林 「それから大祥殿で芝居さして頂き度いんですが…」
聖師「大本はな お筆先に『神様の芝居しばい以外出来ぬ』と書いてある。それで物語ものがたり〔霊界物語〕を書いといたのや。世の中の芝居をみな神様の芝居にさせねばならないのや。その内に毎日大本で常設芝居をやる様になるのや。で大祥殿であちらの邪魔にならぬ様にやったらいつでもやってもよいがな」
一同「結構です」
林 「もう浄瑠璃も始ります。これで第一夜を終了さしていただきます。どうもいろいろ有難う存じました」


(※1)
明治31年旧5月5日
 外国は獣の霊魂に為りて有るから、悪が強いから、心からの誠といふ事が無きやうになりて、人の国まで弱いと見たら、無理に取って了ふて、取られた国の人民は、在るに在れん目に遇はされても、何も言ふ事は出来ず、同じ神の子で有りながら、余り非道い施政(やりかた)で、畜生よりもモ一つ惨いから、神が今度は出て、世界の苦しむ人民を助けて、世界中を桝掛曳きならすのであるぞよ。

明治31年旧9月13日
 筆先に皆かかして在ろうがな。皆仕組の致して在る事じやぞよ。悔しき事もチツトは堪(こば)らねば、金光殿は結構であれども、万(よろず)の御神みなよきやうに致さぬと、天下泰平に世が治まらぬぞよ。世界には運否運(うんぷ)がなき事に致さぬと、今までは余り運否運が在りたから、世界を洗濯いたし、人民に改心を致さして、世界を桝掛曳くのじやぞよ。改心一つでよくなるぞよ。悪るき事をいたすやうに思ふて、何時迄も敵対(てきた)へば、物事が遅くなるから、余り敵対へば日本の国に何が在りても構はぬぞよ。日本の国は助けたいと思ふて、神々様は大変な御骨折じやぞよ。何にも知らぬ人民には相手には成らね共、余り敵対へば神も堪忍袋がきれたれば、何事在りても神は知らんぞよ。判らんといふても、あんまりであるぞよ。

明治37年旧8月10日
 天も地も世界中一つに丸め、桝懸(ますかけ)ひいた如く、誰一人つつぼには落さぬぞよ。
 種蒔きて苗が立ちたら出て行くぞよ。苅込になりたら、手柄をさして元へ戻すぞよ。
 元の種、吟味致すは、今度の事ぞよ。胤が宣ければ、何んな事でも出来るぞよ。

明治43年旧8月7日
 二度目の世の立[建]替に就て御手伝いのあるのは、龍宮の乙姫殿が、出口[清吉]日の出の神と引添ふて、大望な御経綸補助(ごよう)をなさるのであるぞよ。国常立尊の今度の経綸のチカラに成りて下さるぞよ。出口直と出口[清吉]とが、人民界では真正(まこと)の力であるから、この二人の生き魂で無いと間に合んのであるぞよ。生神の中では、龍宮の乙姫殿が女体であれども、国常立尊の片腕に成りて働いて下さるのであるぞよ。人民の持て居る金銀位では、今度の二度目の世の立替は成就いたさんぞよ。龍宮の乙姫どのの御宝物は、出口直と出口[清吉]殿の御尽力(おんかげ)によりて、本の国常立尊が受取て、この世を自由に修理(いたす)時節が参りて来たぞよ。万(よろず)の金神どのの宝も、国常立尊が受取りて、三千世界の地の大神と成りて、三千世界を桝掛け曳均(ひきなら)して、末代口舌の無いやうに、二度目の世の立[建]替を致して、水晶の神政(よ)に治めなならん、大望な御役であるぞよ。

大正4年旧11月6日
 時節が来たら何事でも速く代りて、善い事も悪い事も何事も、一度に開く梅の花、一度申してある事は皆出て来るぞよ。永い間の経綸であるから、遅し速しはあるなれども、何も順に出て来出したら速うなるから、世界中を桝掛引いた如くに致すから、○○○是までの行り方は余り大きな不公平がありたから、世界には謀叛が起きて来て、悪ではこの世が治まると云ふ事は、○○○○何時に成りても国の奪り合い斗りで、内外(どちら)の国も治まるといふ事は無いぞよ。善一つの世で無い事には、何時に成りても天下泰平には世が治まらんから、世の元の天地の根元の大神が、善一つの世で治める世の秘密が、一寸の処(とこ)に誰も出来ん事がしてあるから、悪ではモウ一寸も前へ行けんぞよ。

大正5年旧11月8日
 あまり此世に大きな運否(うんぶ)があるから、何方の国にも口舌が絶えんのであるから、世界中を桝掛を引いて、世界の大本を創造(こしらえ)た、天と地との先祖の誠の王で、万古末代善一つの神国の王で世を治めて、口舌の無い様に致すぞよ。天は到仁至愛真神(みろくさま)の神の王なり、地の世界は根本の大国常立尊の守護で、日本の神国の、万古末代動かぬ神の王で治めるぞよ。我好しの行り方では、この世は何時までも立たんぞよ。この世界は一つの神の王で治めん事には、人民の王では治まりは致さんぞよ。日本の王は神の王であるぞよ。外国の王は人民の王であるから、世が段々と乱れるばかりで、人民は日に増しに、難渋を致すものが殖えるばかりで、誠の神からは、目を明けて見て居れんから、天からは御三体の大神様なり、地は国常立尊の守護で、龍宮様の御加勢で、元の昔の神の経綸通りの、松の世に立替致して、世界中をたすけるのであるから、中々骨が折れるぞよ。

(※2)
明治26年…月…日
 世界に大きな事や変りた事が出て来るのは、皆 此の金神の渡る橋であるから、世界の出来事を考へたら、神の仕組が判りて来て、誠の改心が出来るぞよ。世界には誠の者を神が借りて居るから、だんだん結構が判りて来るぞよ。善き目醒しも有るぞよ。亦悪しき目醒しも有るから、世界の事を見て改心致されよ。あらたまりて世を替へるぞよ。今迄よかりた所はチト悪くなり、悪かりた所は善くなるぞよ。日本は上へお土が上がるぞよ。外国はお土が下がりて海となるぞよ。是も時節であるから、ドウも致しやうが無いなれど、一人なりと改心をさして、世界を助けたいと思ふて、天地の元の大神様へ、艮の金神が昼夜に御詫を致して居るぞよ。

(※3)
明治37年旧8月10日
 今の世界の人民は、余り鼻高斗りで神も閉口じや。エライ御方斗りじやなア。この落ちぶれた出口直に、こんな事を書せると、悧[利]巧な人の鼻高が「一つ行つて嬲りて与うか」と申してくるものもあるなれど、この落ちぶれものが、手本なしに書き放題に書いた事が、皆実現(でて)来るのじやぞよ。珍しき事をして見せて与るぞよ。足立殿エラサウに申して敵対うて御座るが、この仕組が判りて居りて敵たうて来るのか、京都の杉田も大分敵対うて居るが、神もモチイト改心を致して一心に願へば聞済みあれど、二度とは聞済は無いぞよ。杉田も今は鬼が邪神の心に化りて居るぞよ。それでは神の布教師(とりつぎ)とは申さんぞよ。杉田の行状は神の気勘(きかん)に叶はん行り方。今の神の道の布教師は神を松魚節(かつおぶし)に致して、自分の目的を立てるもの計りであるが、是からは一日増に神の経綸を別けて見せて、布教師いたして居るもの、皆審判(あらため)いたして、淘汰(そぐり)たてるぞよ。金光殿は誠に気の毒なものじや。永らくの御苦労を、後の布教師が無駄に致して、教旨(おしへ)は結構なれど、皆な取次が慢心いたして、金光殿の教を守りて居るものは無いゆへ、段々神の道が変りて来て、寄りて集りて、教を拵らへて、全然ヤシの行り方。誠に金光殿へ気の毒であるから、出口直のてで筆先を出して、金光殿の方へ気を附けたなれど、皆取次が自分良(われよ)しの行り方であるから、一寸も聞入れず。却つて真[誠]の艮の金神を、今に悪く申すもの計りであるぞよ。

(※4)
大正4年正月23日
 今度の二度目の世の立替は、現世(このよ)へ出て居れる守護神に、余り大きな取違があるから、執念(くどう)気を附けて置くぞよ。是程曇りて居る世の中へ、昔の元の万古末代動かぬ生神、生魂の彌勒(みろく)様の神道へ立帰りなさる世が廻りて来て、国常立尊が元の世を拵らへて、天地の生神が揃うて全部(すっくり)表面にあらはれて、末代の世を構はねば、外の身魂では万古末代の世は持てんぞよ。身魂が違ふので世の持方が判らんから、世の立替を致してしまふぞよ。臭い物に蓋を致した如うな行方では、チツト行きよるとまた世が後[跡]へ戻りて、日本も外国も、何時までも国が治まると云ふ事は無いぞよ。国の取り合ひ斗りで、弱い方が何時も負けて苦しむ斗り。天地の神は、何時までもこんな世界を見殺しには致さんぞよ。

(※5)
大正元年旧8月19日
 今度の戦争は人民同士の戦争ではないぞよ。国と国、神と神との大戦争であるから、海外の国の策戦計画(しぐみ)は日本の人民では誰もようせん仕組であれど、世の本の生神には敵はんぞよ。神の方は何も出来が完成(でけ)てあるから、何時なりと始めて下されよ。十分戦うた所で金の要るのは程知れず、人の減るのも程は判らんぞよ。けれども出かけた船じゃ。何方(どちら)の船も後方(あと)へは退けんから、トコトンまで行くぞよ。外国の悪の守護神よ、日本の国を茲まで自由にいたしたら、是に不足はもう在ろまいから、十分に敵対(てきた)うて御座れよ。日本の国には人民は少ないなれど、神が加勢致すから人の数は要らんぞよ。神力と学力との力較べの大戦争であるから、負けたら従うて遣るし、勝ったら従はして、末代海外の国から手は出しませぬと申すとこまで、往生をさせてやるぞよ。何程学力がエラウても、日本の本の神の神力には勝てんぞよ。大きな見誤(みそこな)ひを為て居りたと云ふ事が後で気が附いて、死物狂を致さうよりも、脚下のあかるいうちに降伏(わうじゃう)を致す方が宣いぞよ。永引く程 国土(くに)はジリジリと無くなりてしまふぞよ。

テーマ : 心に響く言葉・メッセージ
ジャンル : 心と身体

プロフィール

真善美愛

Author:真善美愛
真善美愛まことと申します。東日本大震災の後、上野公園さんの『神言会-大本教神諭解説』に出会い、ぐちなお開祖・さぶろう聖師を通じてうしとら〔 艮 〕こんじんくにとこたちのみこと様に導かれます。それ以降、天の御先祖様(万軍の主、創造神)のお役に立ちたいと、良心神(個々の魂に宿る天帝の分魂、天照皇大御神)を奉じて活動しています。

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