『大本神諭』 大正7年旧10月29日

○大正7年旧10月29日(火の巻)

 艮の金神、国常立尊が、明治25年から永らく出口直の体内を借りて、若姫君尊(わかひめぎみのみこと)と引添ふて、変性男子と成りて、三千世界の世の立替の経綸を、筆先に書して知らしたなれど、後の立直の筆先は、まだかかして無いから、変性女子の体内を借りて、是から時節に応じて書かすぞよ。世の立替は、世の元から経綸いたしてある事が、一分一厘違はん、皆出て来る時節が迫りたのであるから、この経綸は変りは致さんなれど、世の立直は人民の肉体を使ふて致さねば成らぬ事であるから、人民の改心次第で速くも成り、また遅れも致すから、是から変性女子と役員が確り致して下さらんと、中々大事業(たいもう)であるから、一寸の油断も寸暇(すき)も無いぞよ。二代の御世継は澄子に命令は下りて居るなれど、モウ少し立直の筆先をかかねばならぬから、変性女子の体内を借りて筆先を出すから、今迄のやうな筆先の見やう致して折たら、大きな間違が出来いたすぞよ。この筆先は、国常立尊が変性女子の体内を借りて知らすのであるから、男子にかかした筆先とは、チツトは筆の使い方が違ふなれど、神の経綸は毛筋も間違は致さんから、その覚悟で筆先を読みて、腹帯の緩まんやうに致して下されよ。

 明治25年から大出口直の手を借りて、「三千世界の大芝居が始まるぞよ」と申して、知らしておいたが、一番叟(いちばんそう)、二番叟、三番叟も相済みて、いよいよ是から初段が始まるぞよ。初段、二段の始りて居る間に、世界の大本は皆揃ふて霊魂を研いて、何彼の準備を致して、三段目の立役者となりて、この乱れ切つた世界を、尉(ぜう)と姥(うば)とで掃除致して、昔の元の水晶の松の神代に立直さねばならぬから、是からは段々と因縁の御魂を、綾部の大本へ引寄して、霊魂を研かして、今度の二度目の世の立直の御用に使ふ、末代の仕組が致してあるから、この大本の肝腎[心]の役員は、真心(こころ)から親切に御取次を致して下さらぬと、好き嫌いの有るやうな事では、折角神が綱を掛けて引寄した身魂を、取遁(とりにが)すやうな事が出来いたすぞよ。この大本は、何事に由らず神界の命令通りに致さねば、途中で経綸が変りたら、今度の事は成就いたさんぞよ。今度代の立直が出来致さなんだら、世界はモ一つ乱れて潰れるより仕様はないぞよ。この世界を立直す貴い経綸の判る所は、綾部の龍宮館、地の高天原よりほかには無いから、「我も、私も」と申して、是からは金銀持って、「御用に使ふて下され」と申して来るもの斗りであれども、神の赦しなき人民の宝は、受取る事はならぬぞよ。汚れたものが一分混ざりても、今度は水晶の神代に致すには、大きな邪魔になるから、役員の人は充分気を附けて下され。変性男子の御魂、国常立尊が、女子の手を借りて念を押しておくぞよ。

 世界は九分九厘と成りて、昔からの生神の経綸は成就いたしたから、変性男子、若姫岐美尊は、天に上りて守護いたすから、日の大神、月の大神、天照皇大神(あまてらすおほかみ)御三体の大神は、地へ降りまして今度の御手伝いを遊ばすなり、艮の金神、国常立尊は、天地を駆廻りて世界一切を構ふなり。坤の金神は、いよいよ奥役となりて、地の神界を守[主]護いたして、三千世界を一厘の経綸で立直す役となりたから、是から天地の様子も世界の一切も、大変りが致すのが迅いから、何程自我(が)の強い人民でも、悪の強い邪神でも、改心いたさなならんやうに、一日増しに変りて来るぞよ。昔からこの世初りてから未だ無き事が、セングリ、セングリ、セングリ出来いたすぞよ。珍しき事も出来るぞよ。

 艮の金神が、「出口直の娘を王子(わうじ)と八木へ遣りてありたのは、神の経綸である」と申して、男子の手と口とで知らしてありたが、王子の梨木峠(なしのきたうげ)で、昔からの因縁に由りて、本田親徳(ほんだちかあつ)と変性女子との面会をさして、女子に霊学を授けるやうに致したのも、王子の産土(うぶすな)暗(くらが)りの宮を仲立に致しての事でありたぞよ。澄子も王子へ暫く遣りて、幼い年から色々と人のよふせん辛い目をさしてありたが、其時から変性女子に面会さして、綱が掛けてありたのであるから、肉体は二代と夫婦に致して、坤の金神の奥役をさしてあるぞよ。是も人民には一寸見当の取れん仕組であるぞよ。「八木に久子を遣りてあるも、深い経綸である」と申したが、明治31年の紅葉の真盛りに、八木からの頼みで、変性男子は人民に百日の水行を命して、身魂を研いて水晶に洗濯いたす御役なり。変性女子は、霊を以って人民の身魂を研く御役に拵らへてあるぞよ。その霊魂の因縁に由って、男子の旅立には、何時も大空が曇りて雨が降りたなり。女子の旅立には、何時も火の守護であるから、曇りた空もすぐに晴天となりたのであるぞよ。変性男子は肉体が瑞、霊体が火であるなり。女子は肉体が火で、霊体が水であるから、男子の出立には水の守護なり、女子の出立には火の守護と成りたのであるぞよ。変性男子の霊魂は天の役、夫の役なり。女子の霊魂は地の役、妻の御用であるぞよ。火と水との守護で、天地を開く火水の経綸であるから、この先は天と地との神の働きが、明白(ありやか)に判りて来るぞよ。
 変性女子の身魂を、明治32年の6月23日に、龍宮館の高天原へ引寄して、色々と気苦労をさして、身魂の荒研きを致さしたが、女子も余り我(が)が強かりたので、改心さすのに10年掛りたが、明治42年の7月12日から、坤の守護に致して、大本の経綸の御用を命して来たぞよ。それでもまだ世の立直の御用さすには、余り混ぜりが有りて間に合はぬから、大正7年の7月12日、女子の肉体の誕生日から、この世の荒衣(あらごも)を脱がすために、75日の肉体と霊魂の大洗濯を致さしたぞよ。出口直は13日の間食物を取り上げたなれど、女子の肉体は余り曇りが激しいから、48日の間食物を取上げて、身魂に苦労をさして二度目の世の立直の御用に使ふのであるぞよ。何事も皆神からの命令でさせられておるのであるぞよ。変性女子の身魂を締木(しめぎ)に掛て、汚ない分子(もの)を吐出さしておいて、50日目から国常立尊が坤の金神と引添ふて、女子の霊魂を世界中連れ廻りて、世の立直しの守護がさしてあるぞよ。75日の床縛りが済みて、2日の間肉体を休まして、3日目には大本変性男子の肉体の最後の大祭を致させ、4日目には祖霊社の祭りを済まさせ、5日目には変性女子の口を借りて、大本の立直の厳しき教を、大本の役員信者に申聞(まおしき)かしてあるから、チツトも間違の無いやうに、是からこの大本の中は心配(こころくば)りを致して下さらぬと、肝腎の仕組が遅れるから、天地の神々様に申訳のない事になりてしまふぞよ。開けて6日目、旧10月の3日、新の11月6日の五つ時、神界の経綸が成就いたして、今度の世界の大戦争を一寸止めさして置いて、其晩の四つ時(十時三十分)に、天からの御迎で、出口直は若姫君尊の御魂と引添ふて天へ上りたぞよ。
 是からは天の様子も明白(ありやか)に判り出すぞよ。一旦出口直は天へ上りたなれど、直の御魂は三代の直霊(なおひ)に憑りて地の御用を致さすぞよ。直の御魂は天にありては国常立尊と引添ふて、大国常立尊、大出口神となりて、世界の守護を致すなり。地に降りては、木花咲耶姫(このはなさくやひめ)殿の宿りた身魂の三代直霊に憑りて、直霊主尊(なおひぬしのみこと)となりて、地の神界の御用を致さす経綸が成就いたしたから、是からの大本の中は、是までとは大変りが致すぞよ。今一寸大本の内部(まが)静かにあるから、世界も一寸の間だけは静かにあれど、この節分が済みたら大本も世界も何彼の事が喧(やか)ましう忙(せは)しうなるから、今の静かな中(うち)に、何彼の準備をいたして置かねば、俄に橡麺棒[面貌](とちめんぼう)を振らねばならんやうな事になるぞよ。

 艮の金神、国常立尊が、天の御三体の大神様の御命令を戴きて、三千世界を立直し致すに就ては、ミロクの大神様の御加護(おてつだひ)を戴かねば、物事成就いたさんから、因縁のある身魂変性女子を表はして、大正5年の辰の年旧3月3日に、大和国畝火(うねび)の山を踏締さして、世界立直しの守護が致してあるぞよ。畝火の山は出口に因縁の深き神山であるから、昔から土米(つちごめ)が龍神の守護で生出(わか)してありたなれど、神界の都合に依りて、変性女子に守護を命して、肝川の深山八大龍神に、土米の御用を仰せ付けたのであるぞよ。「沢山の土米が出来る」と申して、一粒でも粗末に致されぬぞよ。大本の許し無き事には、一粒でも勝手に拾ふ事はならんから、我を張りて拾ふなら拾ふて見やれ。神界の仕組の土米であるから、是からは厳しき戒めを致すぞよ。昔から元伊勢、丹後の比沼真奈為(ひぬまない)の宮に生出してありたなれど、明治45年の3月8日に、出口直が伊勢の内宮、外宮、加良洲(からす)の宮へ御神霊(おみたま)を御迎い致してから(※1)、丹後には今迄のやうには生出ぬやうに成りたぞよ。チット斗り種は遺してあれど、土米の神力はモウ無くなりて居るぞよ。是も深い神界の仕組であるから、人間界では解る事で無いぞよ。

 大正5年の旧5月5日には、変性女子の身魂に、昔から永らく世に隠れて守護を致して居りた、坤の金神の住居(すまい)を致した、播州(ばんしゅう)の神島が開かしてあるが、人民からは左程にも無い御用の如うにあれども、神界では大変な神業(こと)でありたぞよ。「朝日の直刺(たださ)す、夕日の照す、高砂沖(たかさごおき)の一つ島一つ松、松の根本に三千世界の宝いけおく」と、昔から言伝へさして有りたが、今度は瑞の御魂の肉体を使ふて、三千世界の宝を掘[堀]上げさしたぞよ。その宝と申すのは、この世を水晶の松の代、神世として治め遊ばすミロクの大神様の事でありたぞよ。その年の9月9日に、艮の金神、国常立尊が、変性男子の身魂出口直に憑りて、二代、三代を引連れ艮(とど)めを刺して参りたのも、深い経綸のある事ぞよ。この因縁もモウ少し致したら分けて見せるぞよ。
 大正5年辰の年、5月に午(うま)の月の8日に、変性女子が全部(すっくり)と現はれて、女神の姿になりて大本へ参りた折、出口直は変性男子、国常立尊と現はれ、海潮は変性女子 豊雲野尊(とよくものみこと)と現はれて、昔の神代から、沓島(めしま)と神島へ別れて落ちて居りた夫婦の神が、龍宮館の高天原で再会(であひ)の祝(いはひ)に、盃がさしてあらうがな。その日から変性女子の身魂には、坤の金神と豊雲野尊が守護致したから、段々と緯(よこ)の御用が現はれて、ボツボツと神界の経綸が出来かけて来たのであるぞよ。この大本は、明治25年から申してある如うに、男子と女子と経緯(しぐみ)が揃はねば、何事も成就いたさぬのであるぞよ。坤の金神の身魂には、変性男子と女子との御用を勤めて貰はねばならんから、是からは、今迄とは海潮は忙しうなりて、苦労が段々殖えてくるから、今までの身魂ではよう忍耐(こばら)んから、75日の神から修行をさしたのであるぞよ。この先きは変性女子の教祖と致して、男子の直系(じきじき)の二代、三代の後見を致さすのであるから、坤の金神の女子は一代の役であるから(※2)、この次第を取違ひ無きやうに気を附けておくぞよ。今が艮(とどめ)の肝腎要めの大事の場合であるぞよ。艮の金神は誰にも憑ると云ふ事は出来ぬなれど、天から守護いたして、海潮に筆先をかかして置くぞよ。同じ筆先の書き様であるから、「今までの男子の筆先も、矢張り変性女子が書いて、男子の筆先にいたして居りたじやろ」と疑ふ人民が沢山に出来るなれど、そんな事に気を掛けて居りたら、物事が成就いたさんから、ドシドシと女子に筆先を書かして、三千世界を開くぞよ。
「出口直の八人の御児(おんこ)」と、今までの筆先に出してあるのは、八柱(やつ)の金神、大将軍の事でありたぞよ。この八人の御児が、今度は二度目の天の岩戸開きの御用に手柄いたさして、末代名を残さして、結構な神に祀りて貰ふのであるぞよ。八人の御子(おんこ)の働きは、是からボツボツと現はれて来るぞよ。人民の思ひとは大変な違ひであるぞよ。この世の立替には、艮の金神が九万九億の眷属を使ふて、天地を一度に開く梅の花の経綸が、昔の神代から致してありての事であるぞよ。世に出て居れる神様にも、守護神にも、人民にも、見当の取れん仕組がいたしてあるから、今の今まで判りは致さんぞよ。「人より早う手柄を致さう」と思ふて、焦慮(あせ)りて縮尻る守護神、人民が、是からは出来て来るから、大本の役員は余程しっかり筆先を腹へ入れておかんと、経綸の邪魔になりて、立直が遅くなるから、念に念を押して気を附けて置くぞよ。
 大本の経綸で神の宮を建てるのは、沓島と、神島と、嵯峨の奥と三ヶ所より外にはならんぞよ。肝川は八大龍神の守護があるから、大本は分社(でやしろ)と致してあるのであるから、肝川には奇(く)しびな神業(こと)が見せてあろうがな。世の立直が済みたら、国々所々に大本の御宮を立てて、それぞれの守護神を鎮めて御用を致さすから、それ迄には御宮、形も建てられんぞよ。広間も、大本の経綸が成就いたして、天下泰平に世が治まる迄は、新らしう建てる事は出来ぬぞよ。今迄に鏡が出してあろうがな。京都で新(あらた)に広間を立て神に潰され、伏見に建て、またその通り。肝川に建てて役に断つまいがな。「大本の根本の極(き)まらぬ中に、守護神、人民が勝手に致した事は、九分九厘で覆りてしまふぞよ」と、何時も筆先で気が附けてありたなれど、神の申す事に背いて致した事は、何遍でも後[跡]戻り斗り致すぞよ。大本を次に致して、園部で広間を建ようと致して、材木を寄せて「サア是から建前(たてまへ)」と言ふやうに成りた所で、俄の大雨で材木が影も形も無いやうに流れた事があらうがな。皆神界から善悪の鏡が出して、大本の中に実地が見せてあるぞよ。明治25年から、「幹(みき)退けて末続くとは思ふなよ。幹ありての枝もあれば末もあるぞよ。幹退きたら末は枯れるぞよ」と申して、出口直の手で毎度気が附けてあるぞよ。

 明治25年から申した事は、何時になりても、毛筋の横巾も、違はん事ばかりであるぞよ。

 大正七年旧十月二十九日、新の十二月二日、変性女子に憑りてしるしおく。


(※1)
出口すみ子「人間のすることではない」
いよいよ元の大神様が世に出られるという時節になって参りました。三十五、六年の昔、開祖様、聖師様、そして私とその他百人ほどで伊勢に参った時のことですが、内宮の神前に向かって開祖様が拍手をせられますと、真っ白い幕(戸帳)がクルクルと巻き上がってしまったのです。私はその時、だれでも拍手を打つとそういうようになる仕掛けになっているのやと思っていたのですが、そうではないのやそうです。その時、天照皇大神様がお出ましになって、開祖様に何かお話しされたそうです。そういうことがあったのです。

(※2)
○出口王仁三郎『水鏡』より「人に会ひ度くない」
 私には沢山の仕事がある。そして後継者が無いのだから、私は一生の中に何も彼もしておかねばならぬ。だから一分間だつて惜いのだ。修業者にだって一週間の修業が済んでからで無くては会はないのに、俗界の人の為めに大切な神務を妨害せらるるのは叶はぬ、何程立派な現界的地位があっても、信仰心のない人には私は会ひたくない。



テーマ : 心に響く言葉・メッセージ
ジャンル : 心と身体

プロフィール

真善美愛

Author:真善美愛
真善美愛まことと申します。東日本大震災の後、上野公園さんの『神言会-大本教神諭解説』に出会い、ぐちなお開祖・さぶろう聖師を通じてうしとら〔 艮 〕こんじんくにとこたちのみこと様に導かれます。それ以降、天の御先祖様(万軍の主、創造神)のお役に立ちたいと、良心神(個々の魂に宿る天帝の分魂、天照皇大御神)を奉じて活動しています。

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