大地の母 メモ1

『大地の母』は出口和明(出口王仁三郎の三女・八重野の孫)の小説で、出口なお開祖の生誕から昇天までを追います。大本教極初期の混沌が描写されています。内容そのもは「霊界物語」や「大本神諭」をベースにしていますが…。とりあえず、後学のためのメモです。


△『筆先の解読』より
 1896年8月30-31日、京都府綾部町と福知山で大洪水が発生、綾部で溺死10名行方不明2名、潰屋5家・家屋流出40戸・半壊43戸、対岸で流出16戸・半壊16戸・死者6名。福知山で流出家屋183戸・全壊88戸、死者200名余。出口ナオ開祖の兄・桐村清兵衛・妻てつ・娘ふち宅も流され、清兵衛は奇跡的に助かるも、妻子は溺死体で発見される。

 てつ・ふち はナオ開祖に批判的で、面と向かって「艮の金神」を嘲笑した。兄の家を尋ねて追い出されるように帰るナオは、兄夫婦に「姐さん、艮の金神さまは、縋ってくる者は餓鬼・虫けらまで救けて下さる。でも敵対うてきた者は、まさかの時に立て分けられねばならぬ。救けとうても、どうしようもないことじゃと…」と告げていた。妻子の死体を前にナオの言葉を思い出した清兵衛は慄然としたという。


△『オリオンの星』
 喜三郎(出口王仁三郎幼名)は、今、はっきりと木花咲耶姫の神格を悟っていた。
 富士の神霊なる木の花姫は智仁勇の三徳を兼備し、神・顕・幽の三界に出没、三十三相に身を現じ、貴賤貧富・老幼男女・禽獣虫魚とも変化しつつ三界の衆生を救済、地上天国建設のため天地人和合の神と現われ給う。仏者のいう観世音菩薩こそコノハナヒメだ。観世音菩薩を西国三十三箇所に配し祀るのも、三十三相に顕現したまう神徳をカンナガラ的に表示したものであろう。子供の頃から喜三郎が穴太寺の聖観世音像がむしょうに慕わしかったのも、こういう因縁があったからか。
 コノハナは木に咲く花、時にサクラの花と雅称される。古事記には「亦、木之花佐久夜毘売を使はさば、木花栄ゆる如栄えまさむ」とある。また梅の花の雅称ともいう。古今集に「なにはづに 咲くやこのはな 冬ごもり いまははるべと 咲くやこの花」、謡曲「弱法師(よろほうし)」にも「所は難波津の梅ならば ただこの花こそ仰せあるべけれ」などとある。

 喜三郎は、木の花は梅の花と信じている。梅の花を「花の兄」といい、兄を「このかみ」という。梅の花は節分をもって花の唇を開き、サクラの花は一月遅れて弥生の空にほころびる。桜の花にさきがかけて散る梅の花こそまさに「此(兄)の花」ではないか。



『霊界物語』第六巻 第二四章 富士鳴戸 〔二七四〕

 二柱はここに撞(つき)の御柱を廻り合ひ、八尋殿を見立て玉ひ、美斗能麻具波比(みとのまぐはひ)の神業を開かせ玉ひぬ。美斗能麻具波比とは、火と水との息を調節して、宇宙万有一切に対し、活生命を賦与し玉ふ尊き神業なり。撞の御柱の根に清き水を湛へたまひぬ。これを天の真奈井と云ひまた後世 琵琶湖 と云ふ。撞の御柱のまたの御名を 伊吹の御山 と云ふ。天の御柱の神は九山八海(はちす)の山を御柱とし、国の御柱の神は塩の八百路の八塩路の泡立つ海の鳴戸灘をもつて胞衣(えな)となし玉ひ、地の世界の守護を営ませ玉ふ。また鳴り鳴りて鳴りあまれる、九山八海(つくし)の火燃輝(ひむか)のアオウエイ(たちはな)の緒所(おど)と云はれて居るは不二山(ふじさん)にして、また鳴り鳴りて鳴り合はざるは、阿波の鳴戸なり。『富士と鳴戸の経綸』と神諭に示し玉ふは、陰陽合致、採長補短の天地経綸の微妙なる御神業の現はれをいふなり。鳴戸は地球上面の海洋の水を地中に間断なく吸入しかつ撒布して地中の洞穴、天の岩戸の神業を輔佐し、九山八海の山は地球の火熱を地球の表面に噴出して、地中寒暑の調節を保ち水火交々相和(すいかこもごもあいわ)して、大地全体の呼吸を永遠に営み居たまふなり。九山八海之山(はちすのやま)と云ふは蓮華台上の意味にして、九山八海(つくし)のアオウエイ(ひむか)と云ふは、高く九天に突出せる山の意味なり。而て富士の山と云ふは、火を噴く山と云ふ意義なり、フジの霊反(たまがえ)しはヒなればなり。

 茲に当山の神霊たりし木花姫は、神、顕、幽の三界に出没して、三十三相に身を現じ、貴賤貧富、老幼男女、禽獣虫魚とも変化し、三界の衆生を救済し、天国を地上に建設するため、天地人、和合の神と現はれたまひ、智仁勇の三徳を兼備し、国祖国治立命の再出現を待たせ玉ひける。木花姫は顕、幽、神における三千世界を守護し玉ひしその神徳の、一時に顕彰したまふ時節到来したるなり。これを神諭には、

『三千世界一度に開く梅の花』

と示されあり。木花とは梅の花の意なり。梅の花は花の兄と云ひ、兄をこのかみと云ふ。現代人は木の花と云へば、桜の花と思ひゐるなり。節分の夜を期して隠れたまひし、国祖国治立の大神以下の神人は、再び時節到来し、煎豆の花の咲くてふ節分の夜に、地獄の釜の蓋を開けて、再び茲に神国の長閑な御世を建てさせ玉ふ。故に梅の花は節分をもつて花の唇を開くなり。桜の花は一月後れに弥生の空にはじめて花の唇を開くを見ても、木の花とは桜の花に非ざる事を窺ひ知らるるなり。

 智仁勇の三徳を兼備して、顕幽神の三界を守らせたまふ木花姫の事を、仏者は称して観世音菩薩といひ、最勝妙如来(さいしょうみょうにょらい)ともいひ、観自在天(かんじざいてん)ともいふ。また観世音菩薩を、西国三十三箇所に配し祭りたるも、三十三相に顕現したまふ神徳の惟神的に表示されしものにして、決して偶然にあらず。霊山高熊山の所在地たる穴太の里に、聖観世音を祭られたるも、神界に於る何彼の深き因縁なるべし。瑞月は幼少の時より、この観世音を信じ、かつ産土の小幡神社を無意識的に信仰したるも、何彼の神の御引き合はせであつたことと思ふ。惟神霊幸倍坐世。

附記
三十三魂は瑞霊の意なり。また天地人、智仁勇、霊力体、顕神幽とも云ひ、西王母が三千年の園の桃の開き初めたるも三月三日であり、三十三は女の中の女といふ意味ともなるを知るべし。


テーマ : スピリチュアル
ジャンル : 心と身体

プロフィール

真善美愛

Author:真善美愛
真善美愛まことと申します。東日本大震災の後、上野公園さんの『神言会-大本教神諭解説』に出会い、ぐちなお開祖・さぶろう聖師を通じてうしとら〔 艮 〕こんじんくにとこたちのみこと様に導かれます。それ以降、天の御先祖様(万軍の主、創造神)のお役に立ちたいと、良心神(個々の魂に宿る天帝の分魂、天照皇大御神)を奉じて活動しています。

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